「膝関節捻挫」 |
捻挫とは
『こけた・ひねった・捻じった・伸び過ぎた・曲げ過ぎた』など関節に過度の力が加わって、通常の自力で関節が動ける範囲を大きく越えて動き過ぎた場合に起こるケガのうち、骨折や脱臼にまでは至らない(X線で異常がない)関節のケガをとりあえず捻挫と呼んでいます。
腫れたり熱を持ったりしますが、日常生活を送れないほどにはならないため、すぐ病院へ行かず湿布をしているだけで、いつかよくなるだろうと放置している人も多いようです。
外見上、脱臼、靱帯や半月板、軟骨などの軟組織の損傷と見分けがつかないためレントゲンやMRI検査が必要となることもあります。
捻挫をした関節の腫れ、痛みが見られます。
軽くずれた時は見た目はほとんど変わりませんが、強い力が加わると血管が切れ、内出血を起こし関節内に血がたまります。
安静にしていないと、出血が進み、関節が膨れ上がります。
数日立つと皮膚表面に血液が移動し、打撲をしたようになります。
筋肉や皮膚の動きを制限し、内出血部分に痛みを生じるようになります。
さらに強い力が加わっていると関節周囲の靭帯が切れます。
靭帯が切れると関節の位置を正常に保つことが困難になりますので、安静にしていないと靭帯の損傷が広がり、動けなくなります。
また、血管や神経を傷つけることもあり、捻挫した日よりも3~4日後のほうが痛みや腫れを強いと感じ、医療機関を受診する人も多く見られます。
これら症状は一般には損傷の程度と一致しますが、痛みを感じにくい靭帯(前十字靭帯など)もあるため、余り痛くない・普通に歩けるから大丈夫などと考えてはいけません。
的確に治療を行うことで、靱帯をいためていても1~3か月以内に日常生活に支障がないレベルには回復することがほとんどなので早めに治療を受けることをおススメします。
タックルのように膝自体に直接外力が加わったことによる直達外力による外傷や、
着地で膝を捻じったケガように膝自体に直接外力が加わっっていない介達外力による、または非接触性の外傷によって起こります。
膝関節捻挫の病態 靭帯の外傷の程度により、
1度(部分断裂)から3度(完全断裂)に分類されます。
・1度捻挫: | 靭帯が伸びる程度の損傷 |
・2度捻挫: | 靭帯の一部が切れる損傷 |
・3度捻挫: | 靭帯が完全に切れる損傷 |
問診では
ケガをした時の状態(外力のかかった方向、ケガをしたときの膝の位置・姿勢)を詳細にお尋ねします。
視診では
関節に血がたまっているかなど診断の重要な要素についてお調べします。
触診では
圧痛(押さえて痛むところ)の場所、靭帯のケガで関節が不安定になっていないかなどの問診・視診での所見を確認して治療につながる情報の確認を行います。
問診・視診・触診などの徒手検査では把握しきれない問題がある時はMRIなど病院での検査をオススメすることがあります。
膝関節捻挫の原因で述べた直達外力によるケガでおこる膝関節捻挫は防ぎようがありません。
一方、介達外力による、または非接触性によるケガでおこる膝関節捻挫は体の使い方や基本的な切り返し・着地動作をトレーニングで身につけることにより、ある程度予防は可能ですので、ご来院の際は日常生活やお仕事、趣味などについて詳しくお伺いして予防方法をご提案しております。
膝関節捻挫の治療 捻挫をしてから3日間は炎症が強く何をしても痛いので、炎症を再燃させないためにもRICE処置を施して安静に過ごしてください。
【「RICE 処置」➡Rest(安静)Ice(アイシング)Compression(圧迫)Elevation(挙上)】
また、捻挫をしてから3日間は何もできないため、この期間中に骨折・脱臼、靭帯・軟骨に損傷がないか病院にてレントゲン・MRIでのご確認を済ませておいていただけると、当院にご来院いただいた際に手早く治療に取り掛かることが出来ます。
膝関節捻挫の当院での治療 膝関節捻挫など捻挫の場合、当院では捻挫をしてから7日間はご自宅でのRICE処置をお願いして、その後ご来院いただいております。
炎症・安静で関節可動性・筋力・筋量が減少しているため、イッキに運動を開始してはいけません。
捻挫をするということは『反射神経的に対応出来ない捻挫をしやすい状態』にあるということなので、捻挫をしている関節以外の関節にも可動性が亢進もしくは減少している関節や筋量・筋力のバランスが崩れているところがあるため捻挫をしている関節と同時に全身の調整を行います。
当院は南大阪で唯一、 膝痛に特化した運動療法(JTAフラッシュリプロ療法)を行うので、 筋力の衰えやアンバランスに対してにも対応できるため、
膝痛の改善から再発予防まで万全の態勢でサポートします。 |
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